JFS-B規格について
今日、食品の輸出入やその流通が盛んになり、世界各国では安全性を保障するためHACCPの導入が求められています。日本においても「食品衛生法等の一部を改正する法律」(平成30年法律第46号)が交付され、2020年6月1日より施行されております。これに伴い、国内のあらゆるフードチェーンにおいてHACCPを導入することが義務付けられています。
JFS-B規格はセクターE/Lの業種において、CODEXガイドラインに基づくHACCP7原則12手順の基準「HACCPに基づく衛生管理」が取り入れられており、国内での取引を中心とする740社(2020年4月10日の時点)の事業者が取得しています。当規格は、食品衛生法改正に基づくHACCP導入の証明として、また、GFSI(世界食品安全イニシアチブ)より認証されたJFS-C規格へのステップアップをお考えの事業者にお勧めします。
JFS-B規格の構成
FSM(食品安全マネジメント)
FSM1 | 食品安全マネジメントシステム一般要求事項 |
FSM2 | 食品安全の方針 |
FSM3 | 食品安全マニュアル |
FSM4 | トップマネジメントの責任 |
FSM5 | トップマネジメントの積極的関与 |
FSM6 | マネジメントレビュー |
FSM7 | 資源の管理 |
FSM8 | 文書・記録の管理 |
FSM9 | 購入するまたは供給を受ける物の仕様の管理 |
FSM10 | 手順 |
FSM11 | 内部監査 |
FSM12 | 不適合への対応 |
FSM13 | 是正処置 |
FSM14 | 製品のリリース |
FSM15 | 購買 |
FSM16 | サプライヤーのパフォーマンス |
FSM17 | 外注 |
FSM18 | 苦情への対応 |
FSM19 | 現場からの改善提案の活用 |
FSM20 | 重大事故管理 |
FSM21 | 測定・モニタリング装置・機器の管理 |
FSM22 | 食品防御 |
FSM23 | 製品表示 |
FSM24 | トレーサビリティ |
FSM25 | 検査 |
FSM26 | 食品偽装防止対策 |
FSM27 | 検証活動及び結果の分析 |
FSM28 | 食品安全マネジメントシステムの更新 |
FSM29 | アレルゲンの管理 |
FSM30 | 食品製造環境のモニタリング |
HACCP
HACCP1 | HACCPチームの編成 |
HACCP2 | 製品の特徴の確認 |
HACCP3 | 製品の使用方法の確認 |
HACCP4 | フローダイアグラム(工程図)の作成 |
HACCP5 | フローダイアグラムの現場での確認 |
HACCP6 | 危害要因の分析 |
HACCP7 | 重要管理点の設定 |
HACCP8 | 許容限界の設定 |
HACCP9 | モニタリング方法の設定 |
HACCP10 | 是正処置(改善措置)の設定 |
HACCP11 | 検証手順の設定 |
HACCP12 | 記録の保持 |
GMP(前提条件プログラム)
GMP1 | 立地環境 |
GMP2 | 敷地管理 |
GMP3 | 施設・設備の設計、施工及び配置 |
GMP4 | 製造・保管区域、ユーティリティの管理 |
GMP5 | 装置・器具 |
GMP6 | 保守 |
GMP7 | 従業員用の施設 |
GMP8 | 汚染リスクの特定・管理 |
GMP9 | 交差汚染 |
GMP10 | 在庫の管理 |
GMP11 | 整理整頓、清掃、衛生 |
GMP12 | 水や氷の管理 |
GMP13 | 廃棄物の管理 |
GMP14 | 有害生物防除 |
GMP15 | 輸送 |
GMP16 | 従業員等の衛生及び健康管理 |
GMP17 | 教育・訓練 |
GMP18 | 製品の包装と保管 |
※※背景が薄緑色の項目が、JFS-B規格に関する要求事項です。
※JFS-A/B/C規格はFSM(食品安全マネジメント)、HACCP(ハザード制御)、GMP(前提条件プログラム)の3種の要求事項から構成されております。
JFS-B規格 コンサルティング スケジュール
期間 | 支援内容 | 詳細 |
---|---|---|
1か月目 | HACCPおよびGMPに沿って、食品安全体制の構築を進める | 一般衛生管理構築、フローダイアグラム作成、製品規格書等作成 |
2か月目 | HACCP7原則に沿って、食品安全体制の構築を進める | ハザード分析(ハザードの明確化)の説明、実施 |
3か月目 | ハザード分析(ハザード評価)の実施 | |
4か月目 | HACCP管理表、検証プランの作成 | |
5か月目 | JFS-B規格に沿って、食品安全体制の構築を進める | 食品安全方針、教育訓練計画、監査体制の構築 |
6か月目 | 各種手順の整備、サプライヤー管理、食品防御体制の構築 | |
7か月目 | CCPのモニタリング、改善措置の実施 | |
8か月目 | 一般衛生管理の実施確認(現場)、検証の実施確認(現場)、衛生教育(従業員対象)の実施 | |
9か月目 | 一般衛生管理の実施確認(現場)、検証の実施確認(現場)、衛生教育(従業員対象)の実施 | |
10か月目 | 監査(自己点検チェックリスト)の実施 | |
11か月目 | 監査対応 | 監査前アドバイス、総点検 |
12か月目 | 監査指摘事項の対応支援、改善指導 |
対象地域
当社は国内全域においてコンサルタントを配備しており、全国各地域においてコンサルティングが可能です。
尚、JFS-A/B監査員はもとより、ISO22000、FSSC22000、ISO9001など、他の国際規格
食品安全規格に精通したコンサルタントが支援します。将来的にJFS-C規格を目指すなら、
ISOやFSSCなどの国際規格への理解は不可欠です。
また、これらの審査員経験者、中小企業診断士も多数在籍しております。形だけのJFS認証を希望されない組織様は、これらの知識、経験をコンサルタントに求めて下さい。
当社でコンサルティングをした場合のメリット
当社はJFS-A/B監査会社です。適合監査まで一気通貫の支援が可能です。また、国際規格のコンサルティング実績(累積1000社以上)があり、将来、海外展開を目指す際の規格取得にも、途切れることなく支援が可能です。また、当グループは教育研修機関です。年間3500名以上の内部監査員を養成し、年間300回以上のセミナーを開催、経営目標や営業ノウハウなどの経営支援も充実しております。
画一的な危害要因分析と手順作成だけのパッケージコンサルはしません。それぞれの組織様固有の事情を踏まえた上で、経営に資する食品安全マネジメントを支援します。マネジメントとは経営管理を意味します。経営管理支援を主業としていない会社に、貴社の食品安全マネジメント構築を任せて良いのでしょうか?